おうぎやし (扇椰子)
学名 |
Borassus flabellifer |
日本名 |
オウギヤシ |
科名(日本名) |
ヤシ科 |
日本語別名 |
ウチワヤシ、パルミラヤシ |
漢名 |
糖棕(トウソウ, tángzōng) |
科名(漢名) |
棕櫚(ソウリョ,zōnglǘ,しゅろ)科 |
漢語別名 |
貝(唄・梖)葉樹(バイヨウジュ,bèiyèshù)、貝多羅(バイタラ,bèiduōluó)・貝多、多羅(タラ,duōluó)、貝葉棕(バイヨウシュ,beiyezong)、高竦樹(コウショウジュ,gaosongshu) |
英名 |
Palmyra palm |
辨 |
オウギヤシ属 Borassus(糖棕 tángzōng 屬)は、アジア・アフリカの熱帯に約8種がある。
オウギヤシ B. flabellifer(糖棕 tángzōng)
ヤシ科 Arecaceae(Palmae;棕櫚 zōnglǘ 科)については、ヤシ科を見よ。
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訓 |
サンスクリット語で、この樹をターラ tala と呼ぶ。これを、漢語には多羅(タラ,duōluó)と音写し、高竦樹と意訳する。 |
漢名の貝多羅(バイタラ,bèiduōluó)は、インドのサンスクリット語パトラ pattra の音写、貝多と略称する。また、一に槃多(バンタ,pánduō)とも音写する。パトラは「葉」の意。
なお、重言であるが、その葉を貝多羅葉(バイタラヨウ,bèiduōluóyè)と呼び、貝多葉・貝葉・多羅葉などと略称する。 |
漢名の貝多羅(バイタラ,bèiduōluó)には二義が有り、① パルミラヤシ、② インドボダイジュ。 |
ただし、和名をタラヨウというものは別の植物である。 |
説 |
熱帯アフリカ原産、古くから西・南アジアでされ、一部野生化している。
高30mに達し、葉は革質で掌状扇形、径1-1.5m。 |
誌 |
極めて有用な植物で、植物体の各部分を それぞれに利用する。
幹は建築・家具材。樹液や花軸の液汁は、そのまま飲料とし、醗酵させてヤシ酒とし、煮つめて粗糖をとる。葉は屋根を葺き、緑肥に用い、焼いて石灰と塩をとる。葉・葉柄・茎・外果皮などから繊維を採り、敷物・籠・帽子などを編む。果実・胚乳・若芽などは、食用にする。 |
昔インドでは、その葉を短冊形に切りそろえ、これに字を書いて記録に用いた。
仏教でも、古くはこの葉に経典を書写した。これを中国では貝葉経(バイヨウキョウ)と呼ぶ。 |
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